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Iba Farm伊場ファーム

伊場ファーム

浦幌町の山間地域で慣行+有機栽培にも取り組んでいる伊場ファーム4代目の伊場満広さん。開かれた農場を目指し、ツアー受け入れなどにも対応。訪れる人との対話を大切にしている。

 

 

住所 北海道浦幌町
面積 35ヘクタール(内7.5haが有機農業)
品目 有機栽培(ライ麦、大豆、スイートコーン)小麦、小豆、金時豆、白花豆、ビート、陸稲、馬鈴薯
エコファーマー認定・有機JAS取得(大豆、スイートコーン)
使用小麦 ライ麦

 

 

 

有機栽培に取り組んでいるのはなぜですか?

これまでの歴史の中で、農家のマインドは「どれだけとれたか?」が全てでした。かけたコストではなくて、あくまで「収量」が一年の結果。多ければ良い、取れなければ悪かった。やり方や資材、肥料を変えたりするのはリスクと思われてきたからです。

 

ですが、近年は設備や肥料代の高騰などに加え、気候の変化もあり、今までのやり方では通用しなくなってきた。量を目指すには規模拡大しかなく、多額の経費がかかります。そんな背景もある中で、これからは「量」ではなく「どれだけ価値のあるものを作れるか、それを伝えられるか」が大切だと考えるようになりました。「有機栽培」「直接販売」「視察受け入れ」は、手間がかかります。ですが、確実に「価値のある作物を作り、価値のわかる人に手に取ってもらう」流れはできてきていると思います。そうした方向に転換しようと考えた時に選択したのが有機栽培だったというわけですね。

 

ライ麦畑

 

 

 

苦労した点は、どのようなところですか?

有機だけに限った話ではないですが、農業や国の政策や世界情勢とも大きく関わっています。どんな未来があるのか予測して行動することも大切だと思いますし、有機栽培がいくらいいと言っても、広がらないのは、施設や設備が別に必要になることや、希少性を価格に転嫁しなくてはならず、多くの人に取って買いやすい価格にはならない。ただ、経済性という面でも過度な肥料や農薬を必要としない有機は、若い人たちの間で見直されてきていると思っています。これからはより、農家と消費者、間に立つベーカリーや菓子屋などが一連になって協力する必要が出てくると思います。

 

ロブロ

 

 

 

取り組んでいることはどんなことですか?

なるべく土を耕さないこと。表面を整えるロータリー耕で種をまいています。昔はプラウといって、土の上下を反転させて耕やす機械を使っていました。でも、微生物の世界にはその表層に適した生活環境というのがあって、それをかき混ぜてしまうことは微生物の暮らしを壊してしまい、結果良い土にならないことがあるんですね。なので、トラクターもあまり入らないようにしています。

 

ライ麦間のクローバー

あとは、ライ麦の畑には春先にクローバーをまいて、土を裸にしないようにしています。刈り取りが終われば一緒に土にすき込んで、次年度の栄養にしています。こちらが少し手助けをしてあげるだけで、自然はちょうどいいように循環してくれるんですよね。

大豆のカルチは中川式カルチでかけています。残った雑草は手で抜いていきますね。

 

 

 

今後目指すところはどんなところでしょうか?

地域にいろんな産業があると理想的だなと思いますね。そんなことを仲間と考えています。人がやっていないことをやれば、自然と人が集まってきたりして、その出会いが嬉しいですね。なので、どんどん農場に足を運んでもらいたいです。人が集まれば、産業も生まれるかなと思っていて、1件だけでやるのは難しいですが、地域全体として取り組んでいきたいですね。

 

ベーカリーシェフと

 

 

 

最後に、農業を続ける上で大切にしていることは?

今は、「ひとつみにどれだけの価値を乗せられるか」と考えています。コストを減らして、美味しいもの、安心して食べられるものを作る、さらにそれを自社で直売したり、加工したりすることも含めて、価値を高める努力をこれからも続けていきたいですね。そのほうが面白くやりがいもあるかなって思いますし。

 

 

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