
岩見沢市にあるノースアグリナカムラ株式会社は、2016年に5.5ヘクタールから有機栽培をスタートさせ、2023年には約30ヘクタールに拡大。空知地域で大規模な有機畑作に取り組む代表生産者である。

| 住所 | 北海道岩見沢市 |
|---|---|
| 面積 | 約50ヘクタール(内約30haが有機農業) |
| 品目 |
有機栽培(大豆、小麦、子実コーン、緑肥) |
| 使用小麦 | スム・レラ(ホクシン) |
近所の方の紹介だったと思うのですが、もう親の代からの付き合いになりますね。当時は慣行栽培だけでしたが、状況が良くなかったのでフィルドマンに相談し、有機栽培にチャレンジしてみよう、と思いました。
有機と聞くと、どうしても「除草問題」が一番に考えられます。親が心配していたのもそこですね。岩見沢は雪が多いため、春先の雪腐れも心配でした。一年目は雪がとけたら、小麦が真っ白で…これは終わったな、と思いましたが、追肥して我慢してたら10a/5俵収穫することができました。
後は、隣接圃場、近所の方との付き合いですね。うちは周りに理解してくれる方が多く、隣接する畑に防除する時は、風がない時にやってくれたり、風向きでこちらに来ないようにと配慮してくれています。そこで苦労する方も多いと聞きますので、それは大切だと思います。

肥料には鶏糞を使用。最初はこれまでやってきたこと(農薬散布など)を止めることに不安がありましたが、もう「やらない」と決めて機械も売ってしまいました。
小麦については、現在は一番うちの畑に合っている「ホクシン」だけに切り替えて、大豆を2年作付けした後に間作で育てているのと、緑肥後にドリル播きしています。
キタノカオリやきたほなみも育てていましたが、あまり収量が良くなかったため今は1品種だけです
今思えばタイミングも良かったのかなと思います。
5件共同利用していた乾燥施設、コンバインなどを個人で利用できることになり30haまで増やせました。
現在はその乾燥施設でお米と麦、大豆、子実コーンを順に乾燥させています。
肥料や農薬、機械も高騰していますから「有機栽培をやりたい」と思う人がいても、そうした共同の機械や施設がネックになり、現実的にできない(個人で持つには負担が大きい)事例もあります。
あとは、うちの農産物が誰の手に渡っているか、が見えることですね。アグリさんのおかげもあり、ベーカリーや取引先の農家さんが視察に来てくれたりするので、使っていただいている方の感想や現場の声は、自分の営農の励みにもなっています。
現実的に「収入が上がる」という意味では、働く人にとっても嬉しいですよね。

まずは、一緒に働く家族や従業員、隣接圃場の生産者の理解を得ること。栽培に関してはフィルドマンの方が熱心に指導してくれるので有機栽培に取り組めると思います。