
帯広市大正地区で、オーガニックと慣行の両方に取り組む斎藤一成さん。オーガニックと慣行、それぞれのメリットとデメリットを両立させつつ、十勝での農業経営の在り方を探り続ける。

| 住所 | 北海道帯広市 |
|---|---|
| 面積 | 35ヘクタール(内9.5haが有機農業、2026年に1.5ha有機転換) |
| 品目 |
有機栽培(大豆、小麦、馬鈴薯、長芋、アスパラ、人参、大根、スイートコーン) |
| 使用小麦 | ゆめちから |
父が元々肥料会社に勤めていたことがあって、肥料や農薬を少なくする特別栽培に取り組んでいたんです。
自分が就農したタイミングで有機栽培をスタートさせました。
「収量が少ない」「有機資材は高い」と言われていたりしますが、かかるコストはほとんど変わらずに、馬鈴薯で良い結果を出すことができたので、間違いなく収益は慣行よりも良いと思います。
※慣行栽培:地域で一般的に行われている農薬や化学肥料を使用した、効率的・標準的な作物の栽培方法です。日本国内で流通する野菜や米の99%以上がこの手法で生産されており、安定した収量と品質を確保し、大規模・効率的な作業が特徴です。

少しずつ慣行から有機にしていっているのですが、転換した当初は草取りの手間が増加しました。そのため、大豆や馬鈴薯など比較的草管理のしやすい作物の面積を増やしてきています。土や収量が安定してくるまでは、時間が必要だと思います。
小麦で使用している資材は、牛糞、鶏糞、牡蠣殻、油粕などを使っています。有機肥料は播種前に散布しているのと、融雪と追肥を兼ねた雪上散布の2回行います。追肥で春の立ち上がり補助になればと思い散布していますが、化成肥料は効きが早いので、その差を感じることはありますね。
人とのつながりができたことですね。こちらから営業に行くことはせず、ほぼ人づての紹介なのですが、大手スーパーや学校給食、市内の飲食店などで使っていただいています。そうした方から品質に対する声をもらったり、継続して注文してもらえることが営農のモチベーションになりますね。

オーガニックは収量がとれれば、間違いなく儲かる。今は需要が勝っていて、引き合いが強い状態。新しく機械を投入する場合はどんな投資が必要か考えたり、労力と収益のバランスを見ることは必要。でも取り組むなら早いほうが良いと思います。まずはやってみることですね。